本サイトでは”現役スポーツアナリスト”の「日々の学び」をブログとして残していきます。
高校で映画にどっぷりハマった。そのきっかけになったものは2つ、『アンダーグラウンド』『ポンヌフの恋人』だ。あれから10年が経ち、曲がりなりにも映像編集が仕事の一部になっていて、映画から学ぶことは非常に多い。(私じゃなくてカラックスが)死ぬまでにレオス・カラックスの映画は劇場で見たいと思っていたので自分は幸運だ。ぜひこの記事を読んだ人は、レオス・カラックスのアレックス三部作、『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』『ポンヌフの恋人』を見てほしい。映画ってこんなに心の琴線に触れるんだと感じるし、「映像美」が指す意味がよくわかると思う。
さて、映画の内容は「メタ」ミュージカル。オープニングからいきなりレオス・カラックス本人が登場し、「May We Start ?」の歌詞が流れる。メタな構成の中で、ドラマシーンとミュージカル、演者と監督、人間と人形、時系列などなど様々な「きわ=淵」を映そうとする。ゴダールは『さらば、愛の言葉よ』で3D=最新の技術をいかに使えるかに走った。その逆でカラックスはメタ構成で、「技術とリアルの境目」を表現しに行ったのが超興味深い。
欲を言えば、前衛的とかそんなのはどうでもいいからドニ・ラヴァンに出て欲しかった。Ne vous réveillez pas bien !