日々の学び:工藤玲音『水中で口笛』

時系列順に読んだ本を並べているわけではないので、順番が前後してしまっているのだが、後述の『中高年の短歌教室』という本を読んで買った歌集。1994年生まれ、自分の一つ年上の歌人がどんな短歌を歌うのか、と気になった。
結果から言うと非常に良かった。近い年代であることと「東北」出身であること、が重なっていくつも素敵な表現があった。あとは31字の使い方ってこんな自由なんだな、と。気に入った歌をいくつか。

無言でもいいよ、ずっと、東北に休符のような雪ふりつもる
夜と死が似ている日には目を閉じてふたりで春の知恵の輪になる
ハムカツをげんきに頼むハムカツをげんきに頼むわたしを頼む
もしどこか鱗持つなら舌がいい 些細な嘘を乱反射させ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です