國分功一郎さんの本を読めばスピノザが、千葉雅也さんの本を読めばドゥルーズが多く登場する。とはいえ、哲学史的なものがなにもわからないので、彼らの思想の歴史がわからない。ということで買った数冊のうち一冊として拝読。
哲学史をざっと把握するには非常にわかりやすい一冊だったと思う。哲学の歴史をある哲学に対する「反」哲学史と捉えるのは面白い。
今世紀の思想家たちは、「哲学」というものをどの文化圏にも、どの時代にあるような普遍的な地の在り方と見るのではなく、これを「西洋」という文化圏に特有な、しかもその西洋においてもーたとえそれがどれほど永い期間であるにしてもーある特定の歴史的時代に特有な知の在り方と見ているのです。