新しくスタートアップを起業しようとしているわけではないが、似たジャンルのビジネス書をまとめ買いして読む習慣があるので他の本と合わせて拝読。
スタートアップ系の本は、アイデアを見つける部分に”分析”のヒントが多くあり面白い。丁寧な市場分析やユーザー分析は非常に勉強になる。ビジネスと違いPDCAサイクルの絶対量が少ないが、スポーツで生きてくる部分も多くあるだろう。
印象的なものをいくつか紹介。
アイディアの見つけ方は大きく 3パターンある。
事例起点(過去) 課題起点(現在) 構造変化起点(未来)
シード期(創業初期)の起業家に投資するアクセラレータプログラム「 Code Republic」 5では、以下の 5つの基準をアイディア評価の出発点としている。
1 |誰の何の課題を解決しているのか(ターゲット顧客は誰か。どうニーズを満たし、ペインポイント 6を解決するのか)
2 |スケールできるのか(十分な市場規模があり、大きな事業規模を見込めるのか)
3 |既存のサービスに置き換わる新しいサービスか(差別化、競争優位性があるのか)
4 |ビジネスとして成立するのか(収支が合うか。 KSF 7を理解できているか)
5 |数年後により多くの人に使われるサービスか(将来性があるのか)
「事業をどう創るかの話の前に、何がうまくいっていて、何が求められていて、どういうビジネスモデルが今あるのかを知らないと勝てないですよね。そこは努力で勝てる部分なので負けたくない。変数が多いところで勝負するより、きちんと学ぶべきことを学ぶことに労力をかけるほうが、競争優位性が得られます」
Appleの創業者のスティーブ・ジョブズの残した有名な言葉に「 Aクラスの人材は Aクラスの人材を連れてきて、 Bクラスは Cクラスを、 Cクラスは Dクラスを連れてくる」というものがある。優秀な人材は優秀な人材を連れてくるが、そうでない人材は自分より下の人材を連れてくる。組織づくりの金言だ。