日々の学び : 小森健太朗『大相撲殺人事件』


本サイトでは”現役スポーツアナリスト”の「日々の学び」をブログとして書き残していきます。

文學界で紹介されていたので拝読。

アンチ・物語論というか、パロディ・ミステリーというか、作品自体はミステリーであるものの、第四の壁を超えたメタ認知に面白さがある小説。

相撲と本格ミステリ、奇跡の邂逅! ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。 しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった! 立ち合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、 密室状態の土俵で殺された行司、連日殺されていく対戦予定の力士……。 2017年、衝撃的なあらすじがネット上で話題沸騰! 本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書が電子書籍で登場。

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あらすじからして意味がわからない。意味がわからないメタ的=神な視点が読者にはあるということ、笑いというものは常にある種の客観性を含んでいることを気づかせてくれる小説であった。

「一年前にいた幕内の力士も、この一年で四十パーセントくらいいなくなっちゃったわねぇ」

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